米コーヒーチェーン大手スターバックスの国内店舗スタッフ20万人は、世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスへの対応に追われるサービス業界で、その最前線に立たされている。数百人の米国人にコーヒーを提供する店舗スタッフは、感染した顧客が来店すれば自らも感染のリスクにさらされる。また米国内での感染者数が急増する中で、店舗の衛生管理をこれまで以上に徹底するよう圧力もかかっている。「顧客から現金を受け取るし、口をふさがないまま咳(せき)やくしゃみをする客もいる」。こう話すのはオーランド国際空港のスターバックス店舗に勤務するラクレシア・ルイスさん(27)だ。妊娠中のルイスさんは、スタバとフランチャイズ契約する雇用主のHMSホストに対し、有給での病欠とマスクを提供するよう求めている。HMSホストは北米の空港などで展開する1520店舗の従業員は、フレックス勤務が認められており、サービス従事者のマスク着用は推奨しないとする連邦ガイドラインに沿っていると説明した。
新型コロナ最前線、スタバ店舗スタッフの奮闘
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