退職金は半分に減額の可能性も
妻と「マイカー日本一周」は可能か

 今回は、現在の勤務先で人間関係などの問題があり、定年の60歳を待たずして早期退職を考えられているTさんからのご相談です。早速、Tさんの家計収支から確認していくことにしましょう。

 Tさんは49歳の妻と2人暮らし。Tさんの収入は900万円、奥様はパート収入の100万円で、合計1000万円です。奥様は扶養の範囲内の収入なので全額手取り額としますが、Tさんの手取り額は720万円として合計820万円で試算します。

 一方、月間の支出額は記載されている金額を合計すると33万5000円です。年間に直すと402万円になりますが、年2回のボーナス時にご夫婦の小遣いが2万円ずつ増えると書かれていることから、年間の支出額は406万円になります。年間収支は720万円-406万円=314万円の黒字になります。

 Tさんが来年あたりの早期退職を希望されていることから、56歳で早期退職するケースで試算を続けることにします。

 来年退職された場合、退職後の収入は奥様のパート収入100万円、Tさんが専門性を生かした顧問収入による月10万円、年間120万円になります。事務所などを構えずご自宅で仕事をすると考え、経費は発生せず全額収入とします。年間220万円の収入に対して、生活費は現役時代と変わらず406万円とすれば、186万円の赤字です。

 さらに国民年金保険料や健康保険料などの負担を年間70万円と仮定すれば、年間の赤字額は256万円になります。Tさんは65歳まで仕事は続けられるようなので、256万円の赤字は10年間続くことになるため、合計で2560万円を貯蓄から取り崩ことになります。

 現在、Tさんは預貯金5700万円、REITの投資額1290万円の合計6990万円の金融資産を保有しています。また56歳で退職された場合、財形貯蓄400万円、退職金1250万~2500万円が貯蓄にプラスされると記載があります。退職金に幅があるのは自己都合による場合だと半分ほどまで減額される可能性があるからです。収支などの試算は厳しく行う方が賢明であるため、今回は退職金は半額の1250万円とします。

 保有する金融資産6990万円に財形貯蓄、退職金を加えると、8640万円が早期退職時の金融資産額になります。ここから年金を受給する65歳までの10年間の赤字額2560万円を差し引くと、残高は6080万円になります。