韓流を求めて日本人女子が殺到韓流を求めて日本人女子が殺到する街でもあるが、それは新大久保の一面にすぎない Photo by Hirokazu Murohashi

居住者の半数が
多国籍の外国人

 新宿・新大久保。

 色とりどりのカラフルな内装のオフィスで働いているのは、その多くが外国人だ。中国、韓国、ベトナム、ミャンマー、インドネシア、ネパール……社員の実に70%以上、170人ほどが外国人なのである。

 窓口を訪れるお客もやはり外国人だ。住居やアルバイト探し、携帯電話の契約といった相談にやってくる。彼らに多言語で対応できるスタッフが対応していく。

 外国人専門の生活総合支援を行う会社、GTN(グローバルトラストネットワークス)は、多国籍化が進む街・新大久保を象徴するような会社かもしれない。

「来店するお客さまは中国、韓国のほか、ベトナムやネパール、フィリピン、ウズベキスタンなど何十という国からいらっしゃいます」と語るのは、同社の営業本部に勤める高見沢敏さん。

居住者の半数が多国籍の外国人GTNのスタッフたち。ネパール、スペイン、ミャンマー、ベトナム、インドネシアと多彩だが、共通語は日本語だ Photo by H.M.

 日本人社員は「少数派」だが、「社内の共通語は日本語ですし、文化の違いもあまり気にならず、楽しく働けています」と言う。