米国で販売しているタイヤは
オールシーズンが圧倒的に多い
日本の積雪エリアに暮らすドライバーは、ウインターシーズン前にスタッドレスタイヤに履き替えるケースが一般的だ。
米国の冬タイヤ事情はどうなっているのか。カリフォルニア、テキサス、フロリダなど国土の南側にある場所では冬でも雪が降る日数は少なく、降っても山間部などが中心だ。そのためロサンゼルスなどではウインタータイヤそのものが普及していない。
米国タイヤ製造者協会(USTMA)とモダンタイヤディーラーズ(MTD)の資料によれば、2018年に米国で販売されたタイヤは約2億1600万本。そのうちウインタータイヤは約520万本(全体の2.4%)。日本の市販タイヤ(2018年、JATMA発表値)は全体で約7161万本で、このうち冬用タイヤは約2578万本(約36%)を数えている。いかに米国でウインタータイヤが利用されていないかわかる。ブリヂストンの場合、「米国で販売しているタイヤは、オールシーズンが圧倒的に多い」という。
米国のタイヤはサマータイヤ、オールシーズン(M+Sタイヤ)、ウインタータイヤに大別できる。