米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、海外にドルを貸し出す期間限定の通貨スワップの枠組みを9カ国の中央銀行と設定すると発表した。金融市場の混乱を緩和する狙いがある。FRBは15日に別の5中銀と同様の枠組みを拡大することを発表している。この取り決めでは期間84日を限度に、米国外の市場でドル不足が発生しないようにゼロ近辺の金利でドルを貸し出す。多くの企業は米国外であってもドル建てで決済しており、外国機関もドル建てで貸し出しを行っている。FRBは2008~09年に通貨スワップの枠組みを積極的に活用した経緯がある。19日の発表によると、オーストラリア、ブラジル、韓国、メキシコ、シンガポール、スウェーデンの各中銀には最大で600億ドルを、デンマーク、ノルウェー、ニュージーランドの各中銀には300億ドルを貸し出す。この枠組みは少なくとも6カ月間の継続が予定されている。
米FRB、通貨スワップを拡大 新たに9カ国中銀と
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