全米の蒸留酒メーカーの間ではアルコール在庫を活用し、手指用の消毒液を生産する動きが広がっている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要急増で、店頭で品薄になっているためだ。米国では消毒液を買い求める消費者が殺到し、数週間前から供給が追い付かない状況が続いている。ゴージョー・インダストリーズが生産する主要ブランド「ピュレル」は、病院などへの供給を優先している。ペンシルベニア州ニュー・トリポリのエイト・オークス・ファーム・ディスティラリーは最近、ウィスキーとウォッカの製造ラインをアルコール消毒液向けに変更。地元の非営利組織や地域の人々に無料で提供している。米国では、オレゴン州ポートランドからノースカロライナ州ダーラムまで、蒸留酒製造所が余ったアルコールを使用するか、蒸留酒の生産を一時停止することで、消毒液の生産に切り替えている。
消毒液生産に走る蒸留酒メーカー、新型コロナで切り替え
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