全米の蒸留酒メーカーの間ではアルコール在庫を活用し、手指用の消毒液を生産する動きが広がっている。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要急増で、店頭で品薄になっているためだ。  米国では消毒液を買い求める消費者が殺到し、数週間前から供給が追い付かない状況が続いている。ゴージョー・インダストリーズが生産する主要ブランド「ピュレル」は、病院などへの供給を優先している。  ペンシルベニア州ニュー・トリポリのエイト・オークス・ファーム・ディスティラリーは最近、ウィスキーとウォッカの製造ラインをアルコール消毒液向けに変更。地元の非営利組織や地域の人々に無料で提供している。