操業を再開した武漢にあるホンダの工場
操業を再開した武漢にあるホンダの工場 Photo:China News Service/gettyimages

日本などから中国へ出荷している
高級車の陸揚げがストップの懸念

 新型コロナウィルスの感染者拡大で中国の自動車産業が大打撃を受けた。中国汽車工業協会(中汽工)がまとめた2月の中国国内自動車工場出荷台数は31万台、前年同月比79.1%減という前代未聞の落ち込み。中国政府が普及を進めているNEV(ニュー・エナジー・ビークル=新エネルギー車)の販売台数は1万3000台、同75.2%減。中汽工は「3月には間違いなく元の状態に戻る」とのコメントを発表したが、2020年暦年の自動車需要に関しては「前年比5%程度のマイナスが予想される」という弱気発言を行った。これは、2018年後半から続いている自動車需要の不振が今年も続くという宣言と受け止められる。

 2月の日系自動車メーカーの中国販売台数(輸入を含む)はトヨタが2万3800台で、前年同月比70.2%減、ホンダが1万1288台、同85.1%減、日産1万5111台、同80.3%減、マツダ2430台、同79.0%減、三菱691台、同90.7%減、スバル119台、同91.3%減だった。軒並みの大幅マイナス。そして今後、懸念されるのは、日本などから中国へ出荷している高級車の陸揚げがストップするケースだ。

 たとえば上海と広州は、一部船舶の受け入れを拒否している。日本から中国への完成車出荷ができなくなると、現地生産を行っていないスバルは現在の在庫を販売した後は商品補充ができなくなる。日本から出荷するレクサスとインフィニティも、販売活動は大きな制約を受ける。