新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため多くの国で封鎖措置が敷かれている欧州で、市民の順守状況を監視するため、通信会社が携帯電話の位置情報を政府と共有する動きが広がっている。プライバシー規定に抵触しないよう、データを匿名化することに注力しているようだ。これまでのところ、ドイツ、オーストリア、スペイン、ベルギー、英国などで実施されている。欧州以外では、韓国の保健当局が新型コロナ感染者や感染リスクがあるとみられる特定の人物について、携帯の位置情報を追跡し、匿名で居場所をネット公開している。イスラエル当局も、感染リスクのある人物の居場所を特定するために、携帯データを活用している。ドイツテレコム、ベルギーのプロキシマスなどがここ数週間に、政府との携帯データの共有を開始。移動や集会など市民の行動を調べる政府の取り組みを支援している。多くの企業は、1カ国内における移動のみを追跡している。
コロナ対策でスマホ位置情報追跡、欧州で広がる
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