中国にひしめく電気自動車(EV)スタートアップ企業は、中国がEV革命で世界の覇権を握る原動力になるはずだった。だが新型コロナウイルスの影響がさらなる追い打ちとなり、すでに苦境にあった多くの新興企業の存続を脅かしている。政府の補助金が間もなく期限を迎え、民間資本も干上がる中、資金繰りに窮した新興企業は生き残りをかけて資金手当てに奔走している。新興EVメーカー、南京博郡新能源汽車有限公司(博郡汽車)の創業者、黄希鳴氏は「早期に投資を確保する必要がある」と語る。南京市など、潜在投資家との会合を予定していたが、新型ウイルスに阻まれ、「2月にも取りまとめたいと考えていたが、誰も働くことができなかった」という。同氏はゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターなどに勤務した経歴を持つ。
中国新興EVメーカーに激震、コロナで資金繰り悪化
有料会員限定
あなたにおすすめ