新型コロナウイルスを巡り、米国は中国の廃棄物処理に注目している。湖北省武漢市では感染者の増加に伴い、1日の医療廃棄物量がそれまでの6倍となり、地元政府は何十台もの移動式廃棄物処理施設を導入した。中国政府当局者は最近、29の都市の医療廃棄物処理施設がフル稼働しているか、それに近い状態にあると述べた。米国の廃棄物処理会社によると、米国内でも病院から既に特殊処理が必要な廃棄物が発生しており、新型ウイルスの流行が通常の家庭ごみの収集にも影響しつつある。医療廃棄物処理大手ステリサイクルによると、ここ数週間、マスクや手袋、防護服の廃棄物が急増している。同社は乗客が隔離されているクルーズ船などからの廃棄物の扱いも開始した。同社では、感染性廃棄物は蒸気で殺菌してから埋め立てるか焼却している。
コロナ関連ごみ急増、身構える米廃棄物業界
マスクや防護服の大量廃棄物、作業員に感染懸念も
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