引っ越し業界の人手不足などで、春になると「引っ越し難民」が発生することもしばしば。そんな中、通常業者よりも3~4割ほど安く引っ越しができるシェアリングサービスがじわじわと浸透している。

引っ越し難民を救う
シェアリングサービス

引越し業界の人手不足や働き方改革が影響しています。
春は引っ越しシーズンだが、昨今は予約しても人手不足などの影響で対応が難しく、料金も高騰。「引っ越し難民」が増えて問題になっている

 春は引っ越しのシーズン。入学、就職、異動などで引っ越しをする人が多い。しかし、最近は引っ越しをしたくても、応じてくれる業者が減っている。その上、料金も高騰しており、頭を抱えている方が多いのではないだろうか。

 2018年には「引っ越し難民」という言葉が、メディアで大きく取り上げられた。なぜ「難民」が発生してしまうのか。その理由は2つある。

 まず、引っ越し業界の人手不足。とりわけ3月下旬から4月上旬の引っ越しピーク時は、圧倒的に人手が足らないため、即応できない状態になっている。

 そして、働き方改革により長時間労働ができなくなったことも大きな要因だ。業界の規制で労働時間が短縮されたため、1日に運べる件数が減ってしまったのである。引っ越しをしたい人にとっては非常に困った状況になったわけだ。

 この問題を解決しようと始まった引っ越しサービスが、いま注目を集めている。

「Hi!MOVE」(ハイムーブ)は、引っ越しのトラックを複数の利用者でシェアすることにより、早く安く引っ越しができるサービスである。実際、どの程度安くなるのか、事例を見てみよう。

 (1)3月24日 東京都港区から江東区へ引っ越し(部屋は1K)
  通常業者:5万円、ハイムーブ:3万9000円
 (2)3月26日 江東区から横浜市へ(部屋は1ルーム)
  通常業者:7万6000円、ハイムーブ:4万4000円
 (3)4月1日 大阪八尾市から大阪市東成区へ(部屋は1ルーム)
  通常業者:6万6000円、ハイムーブ:4万円

 通常の6~7割の料金になっている。対応エリアは、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城)、愛知、関西圏(大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山)、福岡、北海道。現状は、このエリア内で100km以内の引っ越しに応じている。これ以上の遠距離の場合は、空きトラックがあれば対応可能である。

 ハイムーブの使い方は簡単だ。まず、スマホに基本情報(希望日、どこからどこまで引っ越すか、間取り、部屋の写真)を入力。すぐに見積額が返送されるので、金額がOKなら、正式な個人情報(住所、氏名など)を入力する。その後、ハイムーブのスタッフから電話があり、写真を見ながら運ぶ物を確認していく。その上で、再度料金が提示される。運送物によって料金が上がる場合、下がる場合がある。

 金額に納得したら、正式な見積書が送付される。この時点で支払い(振り込みかクレジットカード)を済ますことができる。あとは引っ越し当日を待つだけ。依頼から決済まですべてスマホで完結するので、忙しい時期には非常に便利なサービスになっている。