米連邦準備制度理事会(FRB)が8日発表した3月2日と3月15日にそれぞれ開催した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、当局者の間で新型コロナウイルスの流行に対する警戒感が高まっていたことが明らかになった。最初の会合は2日夜に始まり、翌3日の投票で決定された。こうした警戒感の高まりを受けて、当局者は2度の緊急会合で金利を引き下げ、景気が突然の停止から回復するまで低金利を維持するとのシグナルを送った。FBRは最初の会合で政策金利を50ベーシスポイント(bp)、2回目の会合で100bpそれぞれ引き下げ、ほぼゼロとした。FRBは、投資家が現金を求めて、通常であれば安全資産と見なされる米国債や住宅ローン証券の取り崩しを始めたことから、金融市場の安定化に向けて期限を定めない資産購入プログラムも合わせて発表した。
FRB、新型ウイルスの影響を警戒=3月FOMC議事要旨
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