イタリア、オーストリア、デンマークなど欧州の一部の国々が新型コロナウイルス対策として実施してきたロックダウン（都市封鎖）を段階的に解除しようとしている。米政府も今月いっぱいは人との距離を取るソーシャルディスタンス を義務付けるが、指針の緩和を検討し始めている。トランプ政権の新型コロナ対策本部のアドバイザーで感染症専門家のアンソニー・ファウチ氏は、段階的なプロセスになるとの認識を示した。欧州の場合、バー・飲食店の営業再開が認められ、人の集まるイベントが開催されるようになるよりかなり前に工場が再開しそうだ。イタリアは2月下旬から新型コロナと闘い続けており、最も厳格なソーシャルディスタンス規制 を敷いてきた。同国はロックダウン後の社会の状況をみる試金石になりそうだ。イタリア政府のコロナ対策を助言する専門家らによれば、一部工場は数日中にも来週の操業再開を認められる見通しだ。