世界の保健当局や医療機関、複数の企業は、新型コロナウイルスの新たな検査手法を相次ぎ導入している。過去に感染したことがあるかどうか血液で調べる手法だ。公衆衛生・医療当局者は新たな検査によって、新型コロナの感染がどこまで広がっているか、誰が患者を安全に治療し、「ソーシャルディスタンス(対人距離の確保)」を止めることができるか、といった見当をつけやすくなる。ただ、一部の検査における精度が不確かで、新型コロナの感染症「Covid-19」に対する免疫には未知の要因もあるため、少なくとも初期には使用価値が限られそうだ。スタンフォード大学の感染症医、エラン・ベンダビッド氏は「いまだに、何人が感染しているのかまるで分かっていない」と語る。「(検査は)この感染流行をいかに乗り切るかの、極めて重要な要素になるかもしれない」
抗体検査の導入、新型コロナ「免疫パスポート」も
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