Photo by Masami Usui
少子化が加速するタイミングにありながら理系学部の新設ラッシュが起こり、学生争奪戦は激しさを増す。理工系私立大学群「東京4理工(四工大)」の芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学は、この新設ラッシュにのみ込まれるのか。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#16では、四工大についてダイヤモンド編集部独自の「裏成績表」を公開するとともに、大学淘汰時代の理系学部新設ラッシュに直面してどう生きるか、彼らの今後に迫った。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
国際系学部ブームで起きたことが
理系学部で繰り返されるのか?
2000年代からの国際系学部ブームを振り返ると、昔から国際系分野を強みにしてきた大学の求心力を奪うものだった。難関大学から難度中~下位まで猫もしゃくしも国際系学部を開設した結果、国際系の私立最高峰と評されてきた上智大学の存在感は薄れてしまった(特集『大学入試2026』の#7『上智大学は“国際系私立トップ”の輝きを取り戻せるか?「早慶上理ICU」44年間の偏差値推移が示す“苦境”と“希望”』参照)。
足元では理系学部の新設ラッシュが起きている。国は10年代半ばから大学側に人文科学系などの文系分野をリストラして理系へ転換するように促し、その政策として学部再編や定員増で理系学部を拡充する大学への資金支援に乗り出した。
少子化が加速する中で理系学部の増員さらには新設が続き、理系学部における学生争奪戦は激しさを増すことになる。理工系私立大学群「東京4理工(四工大)」の芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学は、この新設ラッシュにのみ込まれるのか。国際系学部ブームで起きたことは理系学部新設ラッシュで繰り返されるのか。
ここで鍵を握るのが、経営力だ。四工大を運営する各学校法人は理系教育に強みを持つエスカレーター校を展開している。ダイヤモンド編集部では、経営データを軸に5項目を5段階で評価した独自の「裏成績表」を作成。次ページで、四工大を擁する4学校法人それぞれの裏成績表を公開するとともに、大学淘汰時代の理系学部新設ラッシュに直面してどう生きるか、彼らの今後に迫った。







