――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJのチーフコメンテーター ***  米政府が前回、2008年の金融危機時に経済救済に乗り出した際、共和党議員の多くは無理やり協力を迫られ、激しく抵抗した。  2008年9月下旬、7000億ドル(約75兆3000億円)規模の銀行救済法案が議会で採決にかけられると、共和党下院議員の3分の2は反対票を投じた。党内指導部と身内である当時のジョージ・W・ブッシュ大統領が支持するよう強く要請していたにもかかわらずだ。法案は否決され、米株式市場は急落。その後、法案は再び議会で諮られ可決に至ったものの、共和党下院議員の過半数はなお反対していた。