米国の刑務所や拘置所では、施設内での新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、1万人以上の収監者を釈放したり自宅で服役させたりしている。こうした措置は公衆衛生と公共の安全性を巡って議論を呼んでおり、その結果、施設によって対応にばらつきが生じている。麻薬犯罪で35年の刑期に服するルーファス・ロシェル受刑者(68)は、早ければ14日にもフロリダ州の連邦刑務所から釈放され、残りの3年の刑期を姉妹の家で過ごす見通しだ。しかし、郵便詐欺でカリフォルニア州の刑務所で14年の刑期に服するマイケル・スチュワート受刑者(72)は、その年齢や呼吸器疾患歴にもかかわらず、現在までのところ釈放を認めてもらえずにいる。