米連邦準備制度理事会(FRB)は15日公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で、米経済が過去数週間に急激な悪化局面に入ったと指摘した。新型コロナウイルスの封じ込めに向けた措置で、ビジネスが営業停止や人員削減の実施を余儀なくされたことが背景にある。経済活動が「突然、急激に縮小した」とし、失業や賃金引き下げなどにつながったと指摘した。今回のベージュブックは、大半の地域で封鎖措置が導入されてから数週間後にあたる4月6日までの情報を基にまとめられた。企業は目先、状況はさらに悪化すると予想しており、一段の人員削減を見込んでいる。今回の報告では、需要減退を受けて、多くの企業が一部商品を値下げしたと報告した。こうしたトレンドが続けば、デフレを招く恐れがある。
米経済は急激に縮小、コロナ封鎖で=ベージュブック
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