――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  新型コロナウイルス危機にあっても、金融業界はこれまでのところそれほど業績の悪化をみていない。  米金融大手の今年第1四半期(1‐3月期)の業績には、資本市場部門が大きく貢献した。これは、今後予想されるデフォルトの影響に対してクッションの役割を果たしている。ただ、今後は貸倒引当金の必要額が膨らむと見込まれるため、同部門の好調の持続が極めて重要になりそうだ。  注目すべき数字は、中核の業績を示す貸倒引当金計上前の収入・利益だ。