ニューヨークの原油先物相場は20日、初めて0ドルを割り込む暴落となった。世界経済の急停止で、本来は消費される原油の保管場所がなくなるという思惑から投げ売りが加速した。  指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)5月限は前週末、1バレル=18.27ドルで取引を終えていたが、この日はマイナス37.63ドルに沈んだ。これは実質的に、売り手が買い手にお金を払って受け渡さなければならない状態だ。  歴史的な安値は、買い手が差し当たり原油をどう処理すればよいのかさえ不透明なことを示している。