ドナルド・トランプ米大統領は21日、新たな大統領令を出して移民の入国を60日間停止する方針を明らかにした。トランプ氏は20日夜のツイートで入国停止措置を表明。新型コロナウイルスの感染拡大によって数千万人の国民が失業する中、移民の入国を制限することが狙いだとしたが、大統領令にはまだ署名していない。トランプ氏は「まずは米国の労働者を守らなければならない」とし、入国停止措置によって「重要な医療資源を国民向けに節約できる」と述べた。すでに米国内に居住している移民や、仕事や旅行での一時滞在ビザ(査証)に基づく入国は対象にならない。高度な専門技能を持つ外国人向けの就労ビザ「H-1B」も対象外。同ビザで滞在中の外国人は8万5000人を超える。また、米国内の農場などで働くために毎年入国する季節労働者も対象から外れる。