米バイオ医薬品大手リジェネロン・ファーマシューティカルズと仏製薬大手サノフィは27日、新型コロナウイルスによる感染症「Covid-19」の入院患者を対象とするリウマチ治療薬の治験の一部を取りやめると明らかにした。治療効果が期待できないためと説明している。関節リウマチ治療薬「ケブザラ」を、重症だが人工呼吸器は必要としないコロナ患者に投与したところ、症状を改善する効果は認められなかったという。ただ、より重症で人工呼吸器の挿管または高流量の酸素の投与が必要な患者を対象とする治験は継続する。プラセボ対照試験において、プラセボ(薬効のない偽薬)投与群に比べて比較的わずかな有効性がある可能性が示されたが、引き続き検証が必要だという。結果が出るのは6月になる見通し。