米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムが30日発表した1-3月期(第1四半期)決算は、新型コロナウイルスの封じ込めに向けた自宅待機命令でネット通販の利用が急増し、大幅な増収となった。売上高は前年同期比26%増の755億ドル。だが、利益は29%減の25億ドルと、ファクトセットがまとめた市場予想の32億6000万ドルを大きく下回った。営業利益もアマゾンが1月に示していた見通しに届かなかった。アマゾンはコロナ危機でネット注文が殺到したことを受け、必要不可欠ではない商品の販売を一時見合わせたほか、倉庫や配送網の担当要員として17万5000人を臨時雇用するなど、対応に追われた。決算の発表を受け、アマゾン株は時間外取引で5.6%値下がり。