
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。永禄大学で研修中の斉藤英二郎は、担当していた男性患者を別の病院に勤める医師に託した。結局手術は無事成功したが、研修先を無断欠勤していた。研修に戻った斉藤を待ち受ける運命とは――。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第17話「代償」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、名永禄大学附属病院(永大病院)の第一内科で研修している25歳の研修医だ。
永大病院に不信感がたまった彼は、担当していた患者の冠状動脈バイパス手術を別の病院の医師に執刀してもらった。
研修先を2日間も無断欠勤していた上に、大学を裏切るような行為だった。解雇されるかもしれないというレベルだったが、病院側は斉藤を「一切不問」とした。
斉藤は「結局おとがめなしって事ですか……?」と拍子抜けしていたが、看護師・赤城カオリは「まさか…解雇で済まないから怖いんだよ……」と笑う。
斉藤は、何かあれば永大を飛び出せばいいと息巻くが、医者の世界はそう簡単にはいかないと忠告される。
同僚たちに、斉藤は自分の行為を詫びる。同僚たちは表向きはいい顔をしていても、裏では複雑な感情があるようだ。
さらに、斉藤は心臓外科の藤井義也教授の部屋に行って、謝罪する。すると藤井はある雑誌の記事を見せる――。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

