米パラマウント・スカイダンスは、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収を目指しており、現金が大部分を占める提案を準備中だ。富豪エリソン一族の支援を受けるとみられる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、買収提案はケーブルネットワークや映画スタジオを含むWBD全体が対象となる。同社は昨年、従来のケーブルテレビ事業と動画配信・スタジオ事業に会社を分割する計画を明らかにしていた。パラマウント・スカイダンスは、デビッド・エリソン氏率いるスカイダンスが数週間前、メディア・娯楽大手パラマウント・グローバルとの合併を完了して誕生したばかり。デビッド氏は富豪のラリー・エリソン氏の息子だ。パラマウントは傘下にケーブルテレビチャンネルのニコロデオン、MTV、コメディー・セントラルや映画スタジオを抱えている。