米上院の民主党議員10人は、性犯罪で起訴され拘置所で死亡した実業家ジェフリー・エプスタイン元被告について、金融大手JPモルガン・チェースが約15年間にわたり顧客関係を維持していたことを巡り、議会で公聴会を開くよう求めている。上院銀行委員会の民主党トップであるエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)は、JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)をはじめとする幹部は、エプスタイン元被告の犯罪について何を知っていたのか、また元被告の行動に関する危険信号を無視したかどうかについて、宣誓証言すべきだと主張した。元被告はJPモルガンのプライベートバンクに数十の口座を持ち、同行幹部と頻繁に連絡を取り合い、富裕層の人脈を紹介していたと、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は2023年に初めて報じた。そうした関係は、当初考えられていたよりも根深いものだった。元被告が08年に未成年者の売春勧誘で有罪となり、性犯罪者としての登録を義務付けられた前も後も、JPモルガンの顧客だった。
米上院議員、JPモルガンに証言要請 エプスタイン元被告との関係巡り
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