ドナルド・トランプ米大統領は1日、送電網に関して国家非常事態を宣言し、国内の発電所や送電網で使用されれば安全保障上の脅威となり得る機器の輸入・使用を禁止する大統領令に署名した。大統領令では、敵国による影響下にある、もしくは「国家安全保障への許容できないリスク」を生じさせる機器の使用を阻止するため、エネルギー長官に一段の権限を付与する。さらに、システムのどの部分がすでにリスクにさられており、入れ替えが必要なのか、エネルギー長官が判断する責任を持つ。政権当局者はその後、大統領令によって定められた手続きに沿って、どの機器が最もリスクが高いかを判断する。米国の電力関連システムは現在、大部分が外国製品を使用しており、今回の動きは、こうした電力供給のぜい弱性に対処する狙いがある。