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レビュー

「新型コロナウイルスの流行など不確実性の増す社会経済」、「AIをはじめとした新技術の到来で仕事そのものがなくなる危機」、「超高齢化社会による労働人口の減少」など、私たちは前代未聞かつ攻略困難なゲームに挑んでいる。このような危機的状況において大切なのは、いかに時間当たりの成果を高めるかだ。

『ハック思考 最短最速で世界が変わる方法論』書影
『ハック思考 最短最速で世界が変わる方法論』 須藤憲司著 幻冬舎刊 1400円+税

 そこで重要なのが「ハック」である。ハックとは、1つの経験からなるべく大きな成果を得られるように、転換効率を劇的に高めること。それは車で例えるならばギアチェンジにあたる。ギアをシフトアップするほど、アクセスを踏み込んだ時の最高速度も速くなり、短時間で遠くまで行けるようになる。

 著者はリクルートのマーケティング部で活躍したのち、米国でマーケティング支援のスタートアップ企業Kaizen Platform社を立ち上げた。そしてハックという理念にもとづき、名だたる大企業のWebサービスのUI改善、動画広告改善を行なっている。

 本書『ハック思考 最短最速で世界が変わる方法論』では、著者がリクルートやスタートアップ経営を通じて得た豊富な経験から、ハックを行う際の大切なポイントと、仕事の生産性を上げる知恵が紹介されている。読んでいると、思わず「あ~!その手があったのか」とつぶやくこと請け合いだ。限られた時間で最高の成果を上げたい方、最短最速で成長したい方、必見の一冊である。(木下隆志)