
──筆者のエルブリッジ・コルビー氏は2017~18年に戦略・戦力開発担当の米国防次官補代理、A・ウェス・ミッチェル氏は2017~19年に欧州・ユーラシア担当の米国務次官補を務めた。2人は大国間競争に備えることを提唱するマラソン・イニシアチブの代表
***
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が起きたことで、多くの人々は、米国が中国に対する政策を根本的に変えざるを得ないと確信した。コースの変更は必要だが、幾つかの政策を微調整するだけでは、それは達成できない。パンデミックが政治と経済に与える影響によって、中国の大戦略がより明確になるとみられるからだ。