中国は何カ月かの苦境を脱し、大部分の経済活動再開にこぎ着けた。新型コロナウイルス感染の第2波を巡る懸念がくすぶるなか、何千人もの代表が集まる今年の最も重要な政治イベントを演出するにあたり、開催へ向けた創意工夫が問われている。年次会合のため北京に集合する共産党関係者や財界リーダーをウイルスから守るため、当局は子細にわたる手順を用意し、ライブ配信テクノロジーを幅広く活用している。代表団はこれまで、混み合う部屋で互いに交流し、ジャーナリストらと話をしたが、それも一変する。外部とは隔離されてマスクを着用し、向かい合って食事をすることも控えなければならない。記者とのインタビューはビデオを通じて実施される。