【ナポリ(イタリア)】ジョバンニ・ブルーノ氏は、自身が運営するフードバンク(生活困窮者に食料を配布する非営利団体)に、イタリアの中流層の人々が電話で助けを求めてきた際に初めて、自国が前例のない危機に見舞われていることに気付いた。  ブルーノ氏は「私たちが話題にしているのは、教育のある人々、インターネットを使ってわれわれを見つけられる人々のことだ。電話を受けるたびに心臓を突き刺されるように感じる」と語った。同氏は、イタリア最大のフードバンク「バンコ・アリメンターレ」の責任者を務めている。