ジョバンニ・ブルーノ氏は、自身が運営するフードバンク(生活困窮者に食料を配布する非営利団体)に、イタリアの中流層の人々が電話で助けを求めてきた際に初めて、自国が前例のない危機に見舞われていることに気付いた。ブルーノ氏は「私たちが話題にしているのは、教育のある人々、インターネットを使ってわれわれを見つけられる人々のことだ。電話を受けるたびに心臓を突き刺されるように感じる」と語った。同氏は、イタリア最大のフードバンク「バンコ・アリメンターレ」の責任者を務めている。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は世界中で、過去何世代かで最悪の景気悪化を引き起こした。しかし、イタリアほど深刻で回復に時間がかかる状況に陥っている経済主要国はほとんどないだろう。
封鎖解除後のイタリア、次の「疫病」は貧困
イタリアほど深刻な状況に陥っている主要国は少ない
有料会員限定
あなたにおすすめ