ジム・マティス前国防長官が3日、ドナルド・トランプ米大統領を非難したのは、意外なことではなかった。しかし、政治的に重要と思える出来事であることに変わりはない。国内の2極化をもたらし、あまりにも個人主義的なトランプ氏の政治手法は、本紙を含め多くの人々が警告してきたような報いを、彼に及ぼしつつある。元海兵隊大将のマティス氏は、輝かしい経歴と国への奉仕の精神を持った人物だ。彼は、大統領の外交政策面の考えに不安を抱いていたはずだが、それでもトランプ政権への参加を決断した。彼は、トランプ氏がトルコ大統領との電話会談を受けて突然シリアのトルコ国境付近から軍の撤退を決めた後、2018年12月20日に辞任した。マティス氏はそれまで、大統領に忠実に仕えていた。
【社説】ジム・マティス氏の報復
トランプ氏の元側近に対する不当な扱い、ブーメランとなって降りかかる
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