米カリフォルニア州の家庭裁判所が代理出産に関する申請を審査していた際、中国人富豪の徐波氏という人物が、少なくとも4人のまだ生まれていない子どもに対する親権を求めていることに気付いた。詳しく調べると、徐氏が代理出産を通じて既に少なくとも8人の子どもの父親になっていたか、その過程にあることが判明し、裁判所は警戒感を強めた。エイミー・ペルマン判事は、徐氏の親権申請を却下した。これは、ほぼ規制されていない米国の代理出産業界におけるあまり知られていない慣行、すなわち中国のエリート層や富豪が、代理出産が違法である自国を離れ、ひそかに米国生まれの赤ん坊を数多くもうけているという実態に対する異例の厳しい対応となった。