2009年6月からの米国史上最長の景気拡大局面は、今年2月に128カ月で終止符が打たれた。民間調査機関の全米経済研究所(NBER)が8日、見方を明らかにした。NBERの景気循環を判断する委員会は、月次の経済活動が2月に「明らかなピークに達した」と述べた。1854年の調査開始以来で最長の米景気拡大局面が終わった。同委員会は、新型コロナウイルスの流行とそれに伴う感染拡大対策が過去の景気後退(リセッション)とは異なるダイナミクスを伴う形で景気悪化を招いた、とした。「雇用と生産の前例のないほどの落ち込みと経済全体に及ぶという幅広さから、振り返れば過去の景気縮小より短かかったということになるかもしれないが、このエピソードをリセッションと認定する根拠になる判断した」と述べた。
米国経済、2月にリセッション入り=全米経済研究所
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