「勉強がきらいだから付属」は間違い

 過酷な勉強をして合格してきた大手進学塾出身者の中には、付属校に入学した途端、勉強をしなくなる子も多いそうです。彼らは「合格したら嫌な勉強をこの先しなくていい」と聞かされて大学付属校を選んだのでしょうが、将来が不安になります。

「勉強が嫌いだから付属」と考えていると、入学してからかえって苦労することになるからです。付属校では、自主的に様々な機会を生かして自分の将来につながる勉強をしていかねばなりません。受験がないため勉強への強制力が働かないこともあり、ぼんやりしていると、あっという間に、何も身につかず中高が終わってしまいます。そして「ただ通っているだけ」の6年間は、子どもにとってもつらいだけ。

 付属校を志望校にするのであれば、お子さんが「やりたいことがあるか」「やりたいことを自主的に見つけられそうな子か」、いま一度考えてみるといいでしょう。