近年、中学受験では「大学付属校」人気が高まり、激戦となっています。2021年入試でも、大学付属校の難化傾向が目立ちました。そんな中で「早慶GMARCH」「関関同立」をはじめとする、人気の「付属中学」の合格を勝ち取るにはどうすればいいのでしょうか?
「御三家をはじめとする進学校と同じ対策をしていてはダメ」というのは、「中学受験 大学付属校合格バイブル」の著者で、早慶をはじめとする大学付属校専門の中学受験塾を経営されている野田英夫氏。実は大学付属校の入試問題には、基本的な問題が多く進学校のような難問が少ないので、付属校に特化した対策をすれば偏差値が足りていない子でも逆転合格がかないやすいのです。
発売即重版となった本書から、知られざる付属校受験の実態や、合格のためのノウハウの一部をお伝えしていきます。(本記事は2020年6月14日の記事の再構成です)

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「大学付属校」と「進学校」は学校の目的が違う

「大学付属校」と「進学校」の大きな違いは、大雑把に言えば、付属校は入学した子を「自分の大学に進学するのにふさわしい学生として育てる学校」、進学校は「よい大学に合格させるための学力をつける学校」です。(付属校の中には、多くの学生が他大学を受験する「進学校的付属校」もありますが、ここではイメージをつかむために、大きく「付属校」と「進学校」に分けてお話しします)。

「大学付属校」と「進学校」では、生徒を教育する目的が違いますから、受験生を選考する入学試験が異なるのも当然のこと。

 進学校では、将来の大学受験に対応できる生徒を集めなければなりません。そのため、より「難易度の高い入学試験」になっています。中学入試の時点で、大学入試に耐えうる高い学力があるかどうかを判断する必要があるからです。さらに、「論理的思考力」があるかどうかも試しています。ざっくりいえば、これが「進学校」の入試問題の特徴です。

 では、「付属校」はどうでしょうか? 同じ偏差値帯の学校であっても、付属校では進学校に比べ基本問題を重視する傾向があります。また、設問が広範囲にわたり、子どもに広い視野を求める出題となっています。学校は、様々なことに興味を持っている生徒を求めているのです。日常生活の知識や、日本人の文化や習慣に関する問題も出題されます。それは受験勉強の知識に限らず、幅広い教養、関心を持つ生徒を求めているからです。