近年、中学受験では「大学付属校」人気が高まり、激戦となっています。「早慶GMARCH」「関関同立」をはじめとする、人気の「付属中学」の合格を勝ち取るにはどうすればいいのか?
実は、付属校の入試問題は、「御三家」を頂点とする進学校のような難問があまり出ないので、大手塾で落ちこぼれたり、偏差値が20足りない子でも、付属校に“特化した”勉強をすれば、「逆転合格」できる可能性は高いのです。
早慶中学合格率80%、大学付属校合格率100%を誇る「早慶維新塾」塾長の野田英夫氏の話題の著書「中学受験 大学付属校 合格バイブル」の中から、付属校合格のために大事な視点を、一部抜粋してご紹介いたします。

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「偏差値60未満の学校だったら公立中学に行かせる」は正解か?

 皆さんが希望するお子さんの学校、偏差値60以上ではありませんか? きっとそうだと思います。

 しなくてもいい中学受験を、莫大な費用をかけてする以上、いい学校に行ってもらいたいと思うのは当然です。しかし、この偏差値60、かなり高い壁だということを、親御さんは知っておいたほうがいいと思います。

 一般的な偏差値60以上というのは、中学受験生総数から考えると、その占有率は15・87%。つまり、中学受験生の100人中約16人しか偏差値60以上を取れない、ということです。ちなみに偏差値70は、全体の2・28%。100人中2人です。

 ではちょうど真ん中、100人中50人が入る偏差値50はどうでしょうか。これも実はすごいのです。なぜならこの「真ん中」の偏差値でさえ、「中学受験生だけ」のもの。中学受験をするのは、小学6年生全体の20・2%と言われていますので約5人に1人だけが中学受験する。つまりあえて受験する、勉強する子どもたちのなかでの真ん中ですから、偏差値50も立派な成績なのです。

 よく、「偏差値60より下の学校しか行けなかったら、公立中学に行かせます」などと言う親御さんがいますが、これは本当にもったいない。

 少子化の現在、学校は生き残りのために、様々な努力をしています。このような学校の中には、入学時の偏差値よりずっと上の大学に送り出すところも多いですし、付属校であれば、中高大の10年間という時間の余裕の中で、心身ともにお子さんを育て上げてくれる学校が多くあります。偏差値60未満の学校にも素晴らしい学校はたくさんあります。

 ですからお子さんの偏差値が50を切っていたとしても、それほど慌てる必要はありません。特にその偏差値が、母集団のレベルが高いサピックスオープンでの数字だとしたらなおさらです!(模試によって合格偏差値がなぜ違うのかは、「中学受験 大学付属校バイブル」の中で説明しています)。

 中学受験の偏差値というのは、トップ層だけを取り出した中での偏差値である。

 そのことは、がんばっているお子さんのためにも忘れないようにしてください。