新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの経済回復の行方を占う上で、一部では直近の疫病事例に目を向ける動きが出ている。2003年の香港だ。当時の香港は、同じコロナウイルスを由来とする重症急性呼吸器症候群(SARS)によって経済が大きな打撃を受けたが、1年足らずで目を見張る復活を遂げた。  感染はその年の初頭に拡大し始めたが、5月までには香港経済は、現在のように再始動していた。