われわれはあらゆる事を見聞きしてきたつもりだったが、経営破綻したレンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスの株式に対する先週の投機的な買いは、特筆すべき出来事だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は今や、破綻企業の死んだ普通株式を蘇生させる力を持っているように見える。  デラウェア州の連邦破産裁判所のマリー・ウォルラス判事は12日、破産法適用期間中の資金を調達するため新株を市場で売り出すというハーツの申請を承認した。同社によれば、新株発行による資金調達額は10億ドル(約1070億円)に上る。