激しい言葉で韓国批判
「ほほえみ外交」のイメージ一掃
北朝鮮と韓国の交流の象徴だった南北共同連絡事務所の爆破など、北朝鮮の今回の新たな挑発には、さまざまな背景が考えられる。
金正恩労働党委員長が進めてきた米国との非核化交渉の行き詰まりや経済制裁の長期化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で閉塞感が強まる国内の不満を外に向ける狙いや、米国との交渉や南北交流事業が一向に進まないことで、文在寅政権に見切りをつけたという見方もできる。
その一方で関心が集まるのは、一連の挑発行動の前面に出ているのが、金正恩委員長の実妹、金与正党第一副部長だったことだ。
激しい言葉で韓国をこき下ろし、連絡事務所を一気に爆破してしまう強硬ぶりは、これまでのイメージとは全く違うものだ。
与正氏の果たした役割は何だったのか。