2021.2.8 韓国・文大統領、慰安婦損害賠償判決でまた窮地の「内憂と自業自得」 元慰安婦への損害賠償命令で日韓関係改善を模索する文大統領はまた難題を抱えた。国内の求心力を維持するためにも、「賠償は韓国の問題」とする日本に弱腰と映る言動はとりづらい状況だ。
2021.2.2 北朝鮮、「自力更生」路線に先祖返りで日朝関係・拉致問題は漂流の気配 1月の朝鮮労働党大会で党総書記に就いた金正恩氏は経済発展計画の失敗を認め、「自力更生」を強調した。制裁長期化による持久戦をにらんで国内の引き締めを強めると予想され、日朝関係改善は見通せない状況だ。
2020.10.8 「外交初心者」の菅首相次第という日本外交の不透明 米中韓の首脳との電話会談を皮切りに菅新政権の外交が始まったが、「安倍トップ外交」の残滓で外務省の力は薄れ、外交経験のほとんどない菅首相次第という先行きが見通せない状況だ。
2020.8.3 「コロナ感染」を認めた北朝鮮、金正恩委員長が“メンツ”を捨てた理由 北朝鮮が「コロナ感染」を認めたのは、経済制裁の長期化に加え感染拡大が止まらないなかで不安や不満が高まる国内を引き締める狙いがある。内向き姿勢が鮮明になり、対外挑発行動は抑えられそうだ。
2020.6.18 ケソン南北連絡事務所爆破の“主役”、金与正氏の「本当の役割」 南北共同連絡事務所爆破など北朝鮮の新たな挑発行動で前面に出た金正恩委員長の実妹、金与正氏の強硬姿勢はこれまでのイメージと大きく違う。存在感が高まる一方で「金王朝」維持の駒に過ぎないようにも見える。
2020.5.29 北朝鮮「コロナ禍」事情、党幹部には検査キット・人々は買い溜めに… 新型コロナの感染を認めていない北朝鮮だが、中国との国境封鎖で生活物資が値上がりする中、人々は手作りのマスクや買いだめで生活防衛をしている。90年代の食糧危機を生き延びた経験が生きている。
2020.4.27 韓国の「コロナ封じ」で総選挙勝利の文政権が、手放しで喜べない理由 韓国の文在寅政権の総選挙勝利は新型コロナウイルスへの対応が評価されたことが理由だが、コロナ封じで苦闘する日米政権は余裕をなくしていることもあり、対北朝鮮外交などでの溝は深まる可能性がある。
2020.3.23 北朝鮮が「賄賂撲滅」開始も、逆に体制崩壊を招きかねない理由 北朝鮮で「賄賂撲滅」のキャンペーンが始まった。長年の悪弊への民衆の不満爆発を抑えるためだが、外貨不足などを補う「税外税」でもあり、撲滅は金正恩体制の財政基盤を崩壊させかねないもろ刃の剣だ。
2020.2.20 金正恩氏「沈黙」の理由、経済事業頓挫に追い打ちをかけたもの 北朝鮮は、制裁解除を期待した非核化交渉や米朝関係改善を見越し外貨収入を当て込んだ経済事業が頓挫し、自給自足・独自路線に回帰し始めているが、新型ウイルス問題で閉塞状況が一段と強まっている。
2019.11.27 韓国「GSOMIA維持」の裏側、対日シナリオ崩壊と米国頼みの“万事休す”に 日韓のGSOMIAが寸前で「廃棄停止」になったのは、東アジアの安保体制の揺らぎを懸念した米国が、日韓政府に強力に働きかけたことにある。12月の日韓首脳会談で問題を調整できるかは見えない。
2019.11.1 韓国が“八方ふさがり”打開を狙った、安倍・李「21分会談」の内幕 韓国の李首相が来日、安倍首相に「懸案の早期解決」を呼びかける文大統領の親書を手渡した。「八方ふさがり」の状況の打開のため、日韓関係修復に動き出したが、「出口」は見えない。
2019.10.15 米国と北朝鮮、非核化実務協議の決裂を招いた「食い違い」の深刻さ 米朝実務協議の「決裂」は、従来の交渉を「一方的な譲歩をした失敗」とする北朝鮮が戦略を転換したからだ。再選を狙うトランプ大統領が北の核施設廃棄などを「成果」と強調して反発を強めた。
2019.10.1 「吸血鬼ボルトン」更迭、安全保障のプロが次々退場し東アジアに忍び寄る影 ボルトン補佐官が更迭され後任にオブライエン特使が任命されたが、「安全保障政策のプロ」が次々に退場し、「取引」重視のトランプ大統領を抑えられず非核化交渉などで間違った解決に向かう恐れがある。
2019.9.30 韓国国民の怒りが「反文在寅」に向かわず、「反日外交」が止まらない理由 文大統領が曺国・前補佐官の法相起用に踏み切ったのは、国民の間で朴前大統領への批判が根強く、野党の支持率は上がらず自らの政治基盤は維持できるとの読みからだ。「反日」を続けるのも根は同じだ。
2019.8.27 GSOMIA破棄で「安保鎖国」に走る韓国文政権の危険すぎる賭け 韓国文政権が日韓「GSOMIA」の破棄を決めたのは「米韓同盟解体のトリガー」にもなりかねず、韓国は「安保鎖国」に踏み出したともいえる。中国の影響力が拡大、一方で米国の「自国第一」が強まるなか東アジアの安全保障の均衡が大きく崩れる可能性が…
2019.8.1 日韓関係泥沼化の内幕、「トランプ流仲介」は吉か凶か 日韓関係が泥沼化したのは文大統領や安倍官邸が“政治的計算”から強硬姿勢を取り合い妥協が難しくなっている面が強い。「取引外交」のトランプ大統領の「仲介」で新たな“軋轢”も予想される。
2019.7.23 トランプ・安倍が前のめりになる、金正恩との直談判会談に「死角」 板門店での米朝首脳会談が「政治ショー」に終わったのは、実務者間での協議の積み上げが軽視されたからだ。金正恩委員長との「前提条件なき」会談を打ち出した安倍首相も肝に銘じるべきだ。
2019.6.12 金正恩のトップ外交は「3敗1分け」。負け越した首脳会談の“内情” 歴史的な米朝会談から1年。金正恩委員長の米中露韓との首脳会談の成果は芳しくない。「独裁」のもとで周囲から重要情報があがらないうえ、経験値が少ないため交渉に柔軟性を欠くからだ。
2018.6.28 「拉致は解決済み」を主張する北朝鮮の真意はどこにあるか 日朝首脳会談を巡る綱引きが始まったが、北朝鮮は拉致問題で落とし所を探り、経済支援を得ることを重視しているようだ。過去の首脳会談で生まれたお互いの不信感をどう払拭できるかが課題だ。
2018.2.19 韓国五輪外交、北朝鮮を利するだけに終わった「大失策」の裏側 「南北友好対話ムード」を演出したピョンチャン・オリンピックを舞台に、米韓北の綱引きは、金与正(キムヨジョン)朝鮮労働党副部長らが「微笑み外交」を展開した北が主導権をとった。韓国文政権と米国とのチャンネルがないことが米韓でぎくしゃく…