ステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」の需要が急増している。英オックスフォード大学が16日、この後発薬に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症患者の死亡率を下げる効果があったとする治験(臨床試験)結果を発表したためだ。全米の病院の共同購買機構であるビジエントによると、先週のデキサメタゾンの注文は前週比39万7500件近く増加し、280万件を突破した。治験結果の発表当日には167%跳ね上がった。オックスフォード大の研究チームによれば、治験でCOVID-19重症患者の生存率を向上させる結果が出た医薬品はデキサメタゾンが初めて。同大は治験結果を医学誌でなく、まずはプレスリリースで発表。その後、査読前・出版前の論文を公開するプレプリントサーバーに掲載した。
ステロイド系抗炎症薬の需要急増 コロナ治療に有効との報告で
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