――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  石油メジャーが相次いで資産の減損損失の計上を発表している。これらは現金支出ではないが、巨大国際石油資本への投資のリスクと見返りがいかに悪化しているかを浮き彫りにしている。  英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは6月30日、同社の第2四半期(4-6月期)決算で、石油・ガス価格と精製マージンの低下を反映させ、最大220億ドル(約2兆3750億円)の減損処理をすることを明らかにした。ロンドン市場に上場している英同業BPも既に6月15日、同じ理由で最大175億ドルの減損損失を計上すると述べている。