米連邦準備制度理事会(FRB)が1日に公表した6月9・10日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、新型コロナウイルス流行を受けて経済が悪化する中、どのように景気下支えを強化するかが議論されたことが明らかになった。FRBは既に政策金利をゼロに引き下げ、資産購入の大幅拡大に踏み切っていた。FRB当局者はFOMC会合で、少なくとも2022年末までは金利をゼロ近辺に据え置くことを示唆した。ジェローム・パウエルFRB議長は会合後の会見で、金利引き上げについては検討もしていないと語っていた。FRB当局者は会合で、今年10~12月の失業率は平均で9~10%になるとの見通しを示した。この水準は5月の13.3%と比べ改善となるが、2月の3.5%を大きく上回る。