米労働省が2日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比480万人増加した。失業率は前月の13.3%から11.1%に改善した。市場予想は就業者数が290万人増、失業率が12.4%だった。ただ、このところ全米で新型コロナウイルス感染者が増加しており、労働市場の回復が損なわれる可能性もある。雇用の伸びは5月の270万人増から加速し、人々が次第に職場に復帰している様子が示された。ただ就業者数は、新型コロナが本格的に流行する前の2月の水準を依然として大きく下回っている。失業率も、米国が新型コロナによって深刻な景気後退に陥る前に比べると高水準だ。失業率は3月まで約50年ぶり低水準の3.5%近辺で推移していた。