米議会上院は2日、香港の自治権を脅かす中国政府当局者に制裁を科す超党派の法案を全会一致で可決した。これらの当局者と取引のある銀行や企業も制裁の対象となる。法案はパット・トゥーミー(共和、ペンシルベニア州)、クリス・バン・ホーレン(民主、メリーランド州)両上院議員が発案し、1日には下院でも可決された。香港への統制を強める「香港国家安全維持法案」が中国で可決されたことを受け、香港では数千人が抗議活動に参加している。米上院で可決された法案はドナルド・トランプ米大統領に送付される。トランプ氏が法案を支持するかについて、ホワイトハウスから今のところコメントは得られていない。トゥーミー氏は2日に香港で複数の抗議活動参加者が逮捕された点を挙げ、「中国共産党の攻勢は日を追うごとに激しさを増しているようだ」と指摘。バン・ホーレン氏は「トランプ大統領が直ちに法案に署名することを期待している」と述べた。
米上院、対中制裁法案を可決 香港国家安全法巡り
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