私が「壁をつぶせ」といった理由

小山:「プレミアム合宿」に参加する社長は、実務を変えようという意識が強い。だから業績がいい。

とれほど勉強しても、どれほどアドバイスをもらっても、実務を変えない限り、業績は絶対に上がりません。

「こうしろ」といわれたら素直にやってみる。

今までと同じやり方、今までと同じ考え方を続けている限り、今までと同じ成果しか出ないのは当然です。

工業用資材の専門商社「株式会社キンキ」の長谷川哲也社長は、成熟産業ながら大きく業績を伸ばしています。長谷川社長はこういっています。

「小山社長には、これまでに2回、『壁をつぶせ』といわれました。

1回目は、『事務所の壁をつぶしてもっと広くしなさい』。

2回目は『月に2、3回しか使わない商談室なんて必要ないからなくせ。

壁をつぶして作業スペースを広く』といわれました。

一瞬、なんてことを! と思いました。

なにせ壁を取り壊すのに100万円以上かかります。

でも、壁を取っ払ってみたら、作業場が広くなり、社員からも『仕事がしやすくなった』と大好評。

生産性が上がり、今では取り壊し費用以上の利益が出始めています。

社員は『よくぞ壁をなくしてくれた」と非常に喜んでいます。

小山社長に『こうしろ』といわれたら、返事は『ハイ』か『イエス』か『喜んで』のどれか。

小山社長のアドバイスには、時間もお金もかかるものがありますが、全部受け入れてきたからこそ、当社は伸びた。その事実は間違いありません」(長谷川社長)

――必要あらば、壁をも壊す(笑)。他にもダントツ社長はいますか?