オフィスビルのコロナ対策
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 新型コロナウイルスの拡散を抑える方法の1つは、新鮮な空気で常に換気をすることだ。しかし、ビルにはどのくらいの空気を取り込めばいいのか。

 オフィスは長年、涼しく乾燥していて直射日光があたらない状態に保たれ、外気が入り込まないようおおむね密閉されてきた。しかし、コロナのパンデミック(世界的大流行)は、こうした慣例に難題を突きつけている。そのような環境はウイルスの拡散や持続を助長するとのと研究結果が発表されたため、暖房や換気、空調機器のメーカーは製品や戦略の見直しに乗り出している。

 施設管理者やビルオーナーらは、商業ビルの再開に向けて労働者や市民の信頼を回復するには、オフィスの換気システムを通じて循環するコロナ粒子の潜在リスクを理解することが不可欠だと話す。

 カナダのトロントや郊外で40棟以上のビルの暖房・空調システムを管理しているエインズワースのビジネス開発担当ディレクター、ハワード・ルー氏は「ビルオーナーはニューノーマル(新常態)に備えることが何を意味するのかを認識し始めている」と話す。

 トレイン・テクノロジーズやキヤリア・グローバル、ジョンソンコントロールズインターナショナルなどのメーカーは機器に修正を加え、内気をより細かくろ過したり、より多くの外気を建物内に取り込んだり、換気システム内部のウイルス対策に紫外線(UV)装置を採り入れたりしている。

「顧客は今後、新鮮できれいな空気を重視するようになる。ビルオーナーや契約業者はこれを最優先にしている」。ジョンソンコントロールズの国際製品担当責任者、ジェフ・ウィリアムズ氏はこう話す。