定年後も支出を縮小できない
「老後破綻予備軍」たち
定年が近くなると、「老後はどう生活するべきか考えたい」「自分たちは問題なくやっていける状況なのかを知りたい」と、家計相談にいらっしゃる方が増えます。
しかし、定年後は収入が減ることをなんとなく理解していても、先々のお金について見込みが甘い方が多いと感じます。「子どもも独立したし、お金の使い道もなくなるはずだ」「年を取ったら、そんなに動かないだろうし、生活費はかからなくなるだろう」そんなことを言う人もいます。
でも、それは間違いである場合が多いように思います。お子さんが独立した後も実際は、「子どものお金がかからなくなったから」と別の使い道を見つけてしまい、支出の総額を減らすことができないのです。