Suicaイメージ鉄道業界はどんな人材を求めているのか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA 
*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2026」の「キーワードで読み解く!注目21業界『最新トレンド』」の拡大版です。

就職活動で大切な業界研究は難しいことではない。自分の将来を考える「地図づくり」のようなものだ。業界環境を知り、社会の仕組みを理解することが、納得のいく就職への第一歩になる。第4回は鉄道業界を取り上げる。(Diamond WEEKLY事業部 編集チーム)

回復する観光
戻らない通勤

 コロナ禍を経て、鉄道各社の業績は着実に回復している。会社によっては過去最高を視野に入れる動きもある。その一方で、通勤・通学といった「定期利用」は以前ほど戻っていない。リモートワークなど、働き方の変化が定着したからだ。

 利用構造が変わる中で、鉄道会社は何を強みに成長しようとしているのか。そして、これからどんな人材が求められていくのか。

 決算資料を見ると、鉄道の利用状況ははっきりと二極化している。

 新幹線や在来線の「定期外」利用、つまり観光や出張などの利用は、ほぼコロナ禍前の水準まで戻っている。背景にあるのは、インバウンドの急回復だ。外国人観光客向け商品が好調で、各社の決算にも大きく寄与している。

 一方で、通勤・通学の定期利用は働き方の多様化が定着した今、以前と同じ水準に戻ることは簡単ではない。鉄道会社は、「毎日の通勤・通学輸送」を軸にしたビジネスモデルから、「観光や非定期利用をどう取り込むか」「非鉄道事業をどう拡大するか」という方向へ、少しずつ舵を切り始めている。

 そんな中、鉄道業界ではどんな人材が求められているのか。